Q.ライノセラスと舶用3D-CADの違いは何ですか?
A.現在、造船業界で活用されている舶用3D-CADは、主に船舶の生産設計に特化しているもの多いです。
船殻を自動で切り出せたり、配管の詳細図が自動で作図されたり、生産のための3Dであり、価格も高価となっております。
ライノセラスは、汎用3D-CADですので、ユーザーも多く、とても安価です。
販売価格につきましては、サービス・製品をご参照ください。
なお、弊社が推奨するライノセラスは、現時点では2つのフェーズを想定しております。
1つ目のフェーズは、経営者及び営業担当者向けです。
新船の計画をする際、同型船の生産用3Dデータがあれば3Dで打合を進めることができますが、特に小型船を扱う造船所様
につきましては、3Dを利用していない企業が多いです。
自社に設計担当を在籍させていない造船所につきましても、容易に3Dでの打合を実施できるように、
安価で汎用性の高いライノセラスを弊社は推奨しております。
簡易的でも3Dデータがあれば、顧客説明がしやすくなり、銀行からの融資依頼においても活用できると思っております。
2つ目のフェーズは、ライノセラスの生産設計利用です。
弊社の場合は、NTTデータエンジニアリングシステムズ社の”管ナビ”というソフトと併用しております。
船殻図をライノセラスで簡易的にサーフェスで描き、配管図の下図として利用しています。
ライノセラスはとても優秀な汎用3D-CADソフトであり、当初は船のためのソフトという想定があったようです。
その証拠として、曲面の作図に強く、優美な曲線からなる船体形状を比較的簡単に作図することができます。
曲率解析等もできるので、ライノセラスを使えば、船体フェアリングや流体解析等、我々の想像を超えるような、
ユーザーの様々なニーズに応えるかもしれません。
google earth に出力できることも、個人的に気に入っております。