第五十八金栄丸 シップオブザイヤーへの応募
昨年、水辺の森公園でお披露目した第五十八金栄丸(船主:有明商事殿)につきまして、
2022年シップオブザイヤーに応募しました。
応募船の紹介サイトは以下になります。
https://www.jasnaoe.or.jp/commendation/soy/2022.cand.html
【技術(含、コンセプト)の独創性・革新性】
本船「第五十八金栄丸」は主に九州近海を運航する砂利採取運搬船。従来の造船所主体の建造手法と違い、船舶設計事務所主体で各メーカーを取り纏め建造する手法を採用し建造した船です。本船の特徴として①「オペレーター不足解消するため、バックホウ式荷役装置を採用」、船員の負担軽減・船舶の安全性向上のため、②「複数メーカーを横断したデータを収集する次世代機関監視システム“Smart Dock”やデジタルツインを開発・搭載し、陸上からの機関状態の監視を可能とした」、③「グローク社の開発した状況認識システム“グローク・プロ”を搭載し、夜間を含むブリッジでの監視作業の負担軽減」に取り組んでいます。また防災・環境負荷の対策として、海水淡水化装置を搭載し水資源の保全や災害時の給水活動支援も可能な船舶としています。このように本船はDXによる省力化、効率化、安全性能向上に注力した船舶の建造となっています。
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上記の紹介文にあるように、弊社にて全体的な取り纏めを行なった船となります。
以前、シップオブザイヤーを獲得した琵琶湖の研修船”うみのこ”も弊社が設計を担当しておりましたが、
メーカーを含めて全体の取り纏めを行なった船は、本船が初めてです。
1時間に80tもの水を生成できる海水淡水化装置を積んでいる船は、おそらく世界にありません。
是非、シップオブザイヤーが獲得できればと願っております。